立木にも価値がある!立木の種類から値段の決まり方まで山のプロが解説

立木にも価値がある!立木の種類から値段の決まり方まで山のプロが解説

「山にある木なんて価値がないでしょ?」そう思っているあなた、それは大きな勘違いかもしれません。

実は、山には建材や家具などに利用できる貴重な立木が数多く存在します。しかし、種類や状態によって価値は大きく異なるため、立木の値段を決める査定時には専門的な知識も必要となります。

そこで今回の記事では、北海道の山林事情に詳しい山の専門家「ハピネスウッドバンク」が、立木の種類から値段の決まり方について詳しく解説します。

立木とは?

立木とは、地面に根を張り、生きている状態の木のことを指します。伐採されていない木全般を指す言葉ですが、一般的には森林や山林に生えている木を指すことが多いです。

さらに、立木は森林生態系において重要な役割を果たしています。豪雨により、土壌が農地の外に流れ出てしまうことを防いだり、野生動物のすみかになったりと、自然に必要なさまざまな機能を持っています。

また、立木は木材として利用されることも多く、建材や家具、紙などの原料にもなります。

立木法により登記された立木は不動産に分類される

立木法とは、立木(土地に生立するままの樹木の集団)に登記および、抵当権設定の方法を与えた法律です。

民法で規定する「不動産」とは、土地および土地に定着している物を指し、 定着物には、建物の他に、立木も該当します。

そのため、 立木法により登記された立木は、建物と同様に、土地から離れた独立の不動産とみなされます。

立木にはどんな種類がある?

立木の種類は大きく分けて「針葉樹」と「広葉樹」に分かれます。

  • 針葉樹:スギ、ヒノキ、マツなど
  • 広葉樹:ブナ、ナラ、カエデなど

北海道では、針葉樹だとカラマツ・トドマツなど、広葉樹ではナラ・タモ・イタヤなどが代表的です。

針葉樹は、主にパレット材料、梱包材料、住宅建材、土木建築仮設資材等に使用されます。

広葉樹は、フローリングや樽、楽器や家具などの部材に加工して使用されます。

立木の種類は、立木の価格を決めるためにも重要な要素の一つです。

立木の伐採には届出が必要

自身が森林や山林の所有者であったとしても、立木の伐採や造林を行うには注意が必要です。以下に挙げるケースでは、届出を提出することが森林法で義務付けられています。

  • 立木を伐採するときは、事前に「伐採及び伐採後の造林の届出」
  • 伐採が完了したときは「伐採に係る森林の状況報告」
  • 造林が完了したときは「伐採後の造林に係る森林の状況報告」

これらの届出や報告は、森林の伐採、及び伐採後の造林が、市町村森林整備計画に従い、健全で豊かな森林を作ることができるよう提出が必要となります。

また、届出や報告にはそれぞれ期日があり、提出がされない場合は、罰則の対象となるので上記のケースに該当する場合は注意しましょう。

参照:林野庁 伐採および伐採後の造林の届出等の制度

立木の値段は何で決まる?

立木の値段は一概に、本数や状態だけではなく、搬出経路や、その時の市場動向などにより、総合的に判断されます。

立木の値段は、様々な要素によって決まりますが、主な要素としては、以下のようなものがあります。

樹種(立木の種類)

スギ、ヒノキ、マツなどの針葉樹は、一般的に広葉樹よりも高価です。これは、針葉樹の方が建築材やパルプ材としての需要が高く、質の高い木材が得られるためです。特に、スギやヒノキは高級木材として重宝されており、市場価値も高くなる傾向にあります。

立木の状態・品質

丸太の状態からの加工のしやすさも考慮されるため、幹の曲がりが少なく、キズや腐朽が少ない木の方が、質が高く、値段が高くなります。

また、木目や色合いなどの見た目も、品質評価の要素となります。美しい木目や希少な色合いの木は、高値で取引されることがあります。

立地・搬出経路の状況

立木のある山林までのアクセスが良い場所にある木の方が、搬出も安全でスムーズに行うことができるため、立地や搬出経路となる林道の状況も大切です。山奥にある木などは、搬出費用が高く、値段が下がる可能性もあります。

立木の相場・市場動向

木材の需要や供給量によって、立木の値段はその時により変動します。景気の良い時期には木材の需要が高まり、立木の値段も上昇する傾向があるため、相場や市場動向にも左右されやすい特徴があります。

立木の査定・買取は山のプロにおまかせ

立木の査定は買取は、通常の不動産取引とは異なり、上記に挙げた立木の値段を左右する要素が複数あります。

そのため、不動産業者や金融機関、税理士などに相談しても、的確な査定結果が得られないことが多くあります。 

山に詳しくない業者の査定だと立木に価値がつかないこともある

山に立派なスギやヒノキが生えていても、木材相場や取引ルールの知識がないと立木を正しく査定することはできません。

山林の知識がない業者では、境界線や所有者の問題に対処したり、山林の価値に見合った査定は難しいです。

さらに、立木の価値は種類や量だけでなく、市場価格によっても変動します。

山に詳しくない人が査定すると、これらの要素を見落とし、本来よりも低い価格で売却してしまう可能性があります。

立木や山の価値を調べるなら山林売買のプロにまかせるのが安心

山林売買のプロなら、豊富な経験と知識に基づいて、立木や山の様々な価値を正確に評価することができます。

また、売却活動に必要な書類作成や買い手探しなども代行してくれるので、手間をかけずに売却することが可能です。

立木の査定や買取を検討している場合は、まずはお気軽にご相談ください。

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